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■2023年10月最低賃金引き上げに関する実態調査

2023年10月に最低賃金額の改定が行われ、引き上げ後の最低賃金額（全国加重平均）は1,004円となった。
これは前年度と比較すると平均引き上げ率4.5％、引き上げ額43円で、1978年に最低賃金の目安制度が始まって以降、過去最高の引き上げである。
新型コロナウイルス感染拡大の経済的影響が特に大きかった2020年を除き、ここ数年の最低賃金改定は高い引き上げ幅が続いている。
しかし、経営資源が限られた中小企業では賃金引き上げが難しいこともある。
そこで、本調査ではエフアンドエムクラブの会員企業に対して今年度の賃金引き上げに関するアンケート調査を行った（実施期間：2023年10月1日～31日）。

・ 2023年10月改定の最低賃金条件を満たさず、引き上げ対象となる従業員（以下、対象者という）が「いない」と回答した企業は全体の58％で、「いる」と回答した企業は30％であった。
・ 対象者がいる企業のうち、44％は対象者のみの賃上げで他の従業員の賃上げは行わないのに対し、26%は他の従業員に対しても対象者と同等かそれ以上の賃上げを実施すると回答した。
・ 対象者がいない企業の最低賃金は、改定後の賃金に比べて+30円以内の企業が最も多く21％であった。

１．はじめに　調査事項・要旨・回答企業の内訳
２．調査結果
３．まとめ

レポート全文は以下からご確認ください。
https://www.fmltd.co.jp/info_cat/chushou