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電子辞書を持ち歩く

この20年、長い文章を紙に書くことがめっきり減り、もっぱらワープロ、キーボードを使用しています。

このような環境だと自然にコンピュータの変換機能に頼り、漢字が瞬時に思い出せなくなります。
(本当は最初から書けない字も多いのですが)

そこで、登場するのが電子辞書です。
大変心強い味方です。

しかし、これが意外に場合によっては、期待通りの働きをしません。

紙の辞書であれば旅の途中にパラパラめくって楽しめるのですが、
市販されている電子辞書は、どうもそういった使い方は想定されていないようです。

知りたいことに最小時間でたどり着くという『便利さ』を極めた代償がそこにあるようです。

そのような不便さを感じつつもこれまで数台の電子辞書を亘り歩いてきました。

ここに昨年、筆者にとっての革命が起こりました。

アップル社の発売しているipodtouch(アイポッドタッチ)を購入したのです。

まずipodtouchがどのような物かを簡単に説明します。

元来は携帯音楽プレーヤーなのですが、PDA(携帯デジタル機器)としての操作性と
視認性に優れています。

サイズはちょうど薄型電卓と同じになります。
ボタン類は一切なく全面ガラス(表示ディスプレイ)となっており、利用者は
そのガラス画面をなぞるだけで操作するという突飛なインターフェイスです。

価格は2万5千円ほどします。(最近は電子辞書も4万円ぐらいします)

携帯音楽プレーヤーであってもパソコン機能を備えていますので、インターネットも
できますし数百から数千にも及ぶ各種専用ソフトウェアを扱うことができます。

また、ソフトバンク社からiphone(アイフォン)という名前で電話機能を備えた物も
提供されています。

従いまして、電話機能を除いたiphone(アイフォン)がipodtouch(アイポッドタッチ)
と呼べるでしょう。

筆者はまず、英和辞典をインストールしました。これは普通です。

次に、インターネット上で無限増殖している参加型辞書、Wikipedia(ウィキペディア)をインストールしました。

筆者は知らなかったのですが、Wikipedia(ウィキペディア)はダウンロードできるのです。
ただし、ファイルサイズはとんでもなく大きいですが。

ここで少し感動しました。一般の辞書ではなくWikipedia(ウィキペディア)をいつでも覗くことができるというは、こんなにおもしろいことなんだと。

そしてつい先日、大辞林をダウンロードしました。(わずか2,500円です。)

これが秀逸でした。これまでの電子辞書と同じようにアイウエオでも検索できますしキーワードでも検索ができます。しかし、異なる検索方法がここにはあるのです。

辞書にある255,000項目を縦横(一辺が505)のマスに全て並べているのです。
これを画面に指をすべらてスーッと走らせていくのです。

文章だけの表現では非常に伝えづらいのですが、感覚として近いのが地球儀です。

それまで平面だった地図を球面に貼り付けることで指で転がして目的地を探します。
これと同じ事を辞書で実現しているのです。

感服しました。

これを開発された方々は、『従前の価値』に甘んずることなく『価値の追加』に相当な努力を
払ったのだと感じます。

『従前の価値』
1.より多くの項目を保有する
2.より早く検索する

『追加された価値』(気づかされた価値、埋没していた価値)
1.指で地球儀のようにころころ転がして楽しむ

当分の間は、ipodtouch(アイポッドタッチ)の大辞林を読みふけりたいと思います。